オリックス西が開幕から続く球団ワーストのカード初戦連敗を「8」で止めた。「KANSAI CLASSIC(関西クラシック)2018」と銘打たれた一戦。近鉄の復刻ユニホームをまとった右腕は、ソフトバンク打線を7回4安打1失点に抑えて2勝目。「連敗も止められましたし、最少失点で抑えられたし良かった。いい意味で切り替えていきたい」と笑顔だ。

 アクシデントを乗り越えた。1回2死一塁から4番内川の打球がワンバウンドして左手首を直撃。昨年8月23日の日本ハム戦でも左手首に打球を当てて骨折し、シーズンを終えているだけに「不安がよぎったけど、指も動いた。骨折して強くなった」。7回には打球処理の際に右足を気にするそぶりを見せたが、そのままその回を投げきった。

 福良監督も「西は粘りの投球。持ち味を出してくれた。なかなか頭取れなかったですから」とひと安心。ちなみにパ・リーグの開幕からのカード初戦連敗記録は58年近鉄の17連敗。猛牛ユニで不名誉記録を更新となればシャレにならなかったが、開幕投手がきっちりと仕事をした。【桝井聡】