パ・リーグは9日、3、4月の「日本生命月間MVP賞」を発表し、西武の山川穂高内野手(26)と多和田真三郎投手(25)がダブル受賞した。

 山川は全24試合にスタメンで出場。3試合連続を含む11本塁打、33打点、22四球などリーグトップの数字をマークした。昨年の8月度、9、10月度に続き3連続での受賞となった。「今回は正直、狙っていました。数字や結果にこだわって(MVPを)とるつもりでいたので、思うようにいって良かったです」と喜びを語った。

 オープン戦では調子が上がらなかったが、開幕後は好調をキープしている。「オープン戦では上から下まで全部がかみ合わなくて、どうしたらいいかなと思っていた。でもその状況から逃げないようにしたことが、引き出しになって、戦っていく中でうまく使えている」と振り返った。

 多和田は、5戦5勝で防御率2・06の好成績を残した。3年目で、初の受賞に「野球をしている中で取れるかとれないか、難しいものなのでうれしい」と話した。また今年9月に第1子が生まれる予定であることを明かし「まず自分が頑張って、いい結果、いい内容を残していきたい」と父親の自覚を口にした。

 山川と多和田の2人は、ともに沖縄県出身。さらに中部商、富士大と高校、大学も同じ2歳違いの先輩後輩だ。当初、受賞の会見は2人同時に行う予定だったが、登場したのは山川のみ。「沖縄タイムですよ」と先輩は笑顔で会見を行い、約20分後に登場した後輩は「すみませんでした」と謝罪。並んで写真撮影を行った。多和田は「普通に遅れました。うっかりしていました」と頭を下げた。