快音が止まらない。ソフトバンク柳田が同点打を含む2安打を放ち、19試合連続安打と打撃好調だ。

 3回に巡ってきた2打席目。147キロの直球をとらえて左前に運んだ。1点を追う5回の3打席目には2死一、二塁の場面で142キロの直球に詰まりながらも三遊間を割った。「詰まったけど、いいところに飛んでくれました」。一塁ベース上で同点打にも苦笑いを浮かべたが、きっちり主軸の仕事をこなした。

 デスパイネ、福田に1発が飛び出し、終わってみれば6-1の完勝ゲーム。だが、楽天先発の池田から奪った得点はこの柳田のタイムリーの1点だけ。先発投手を打ち崩す攻撃ができない低調打線の中で、存在感を見せつけた格好だ。「今は自分の形でバットが振れていると思う。(同点打は)ラッキー」。打率は3割8分。リーグ首位打者を突っ走るが、柳田はいたって自然体だ。仙台入りした前日(14日)はイースタン・リーグの2軍遠征のため仙台に来たロッテの李杜軒と食事に出かけた。同じ年の元チームメートと再会しリフレッシュした。自己記録の21試合連続安打へあと2試合。柳田の勢いは止まりそうにない。