西武菊池雄星投手(26)が25日、2軍戦で3週間ぶりに実戦復帰した。イースタン・リーグのヤクルト戦に先発。味方の失策が重なり、2回4安打3失点(自責0)だった。球数は47球で、最速は154キロを記録した。

 左肩の回復が思わしくなく、4日の登板を最後に2軍で調整中。降板後は「投げられたことが一番の収穫です」と切り出した。初回、先頭比屋根を151キロで空振り三振。指にかかった球が低めに決まった。だが、2死二塁から村上に左翼へ2ランを打たれた。「ストレートで勝負したかった」と首を振って選んだ外低めへの152キロが、やや中に入った。2回は先頭古賀に右前打。味方の失策が絡み、3点目を失った。

 1発は浴びたが、初回は150キロを超え、納得できる球が数球あった。ただ、久しぶりの実戦で2回は球速が落ち、抜け球や引っかけ球が出た。「(直球は)良い球と悪い球がはっきりしている。疲れもあった。フォームの問題もあるし、バランスが崩れた」と反省。それでも「順調にステップは踏めている。来週へ向け修正したい」と前を向いた。土肥投手コーチは「明日の回復具合を見て方向性を決める」と慎重に話したが、中6日で、6月1日の阪神戦(メットライフドーム)での1軍復帰を目指している。【古川真弥】