法大が最終回、中村浩人捕手(4年=多良木)の安打でサヨナラ勝ちした。

 3点差を守れず、追いつかれた直後の9回だった。2死一、二塁の好機で中前に転がして、サヨナラとなる二塁走者を迎え入れた。「打ったのはまっすぐ。ストライクなら行こうと思いました」と、価値ある一打を振り返った。

 中村浩はこの試合の前まで32打数15安打、4割6分9厘で首位打者争いのトップに立っていた。それが7回の第4打席までは無安打で、打率を大きく下げていた。迎えた最終打席で1本が出て、チームに勝利をもたらすとともに、自らの首位打者も守った。

 この日の5打数1安打で4割3分2厘となり、2位(慶大・河合大樹=4割2分9厘)が近づいたもののトップは守った。「今日は(打率を)めちゃめちゃ意識してました。明日も勝って、気持ちよく終わりたいです」と話した。