伝説の地で勇者たちが復活した。主役はオリックス吉田正だ。初回にロッテの左腕土肥から右翼に先制の7号2ラン。8回にはシェッパーズの変化球を捉えて中前へ決勝打を放った。「(これまで)1打席目に打ててなかったんで、最初に1本出たのは大きい」と全3打点をたたき出した。

 京都での公式戦は3年ぶり。かつて阪急が準本拠地としていた西京極球場(現わかさスタジアム京都)は、1967年(昭42)に初のリーグ優勝を決めた特別な場所。この日は復刻ユニホームを身にまとい、当時の応援歌も流れた。

 5月はパ・リーグ1位タイの13勝9敗。3位ソフトバンクとは0・5ゲーム差とAクラスも目前だ。お立ち台に立った吉田正は「交流戦、優勝目指して頑張っていきます」と京都のファンに宣言。上げ潮ムードで交流戦に突入する。