巨人ドラフト1位ルーキーの鍬原拓也投手(22)が、7回5安打4失点で降板し、プロ2戦目での初白星とはならなかった。

 初回、先頭茂木を空振り三振に切ると、10球で3者凡退に抑えた。2回は2死一、二塁のピンチで、嶋を130キロのスプリットで見逃し三振。先制点を許さなかった。

 2点リードの3回、突如乱れた。1死から茂木に中前打を打たれると藤田、田中に連続四球。満塁でウィーラーに初球127キロスライダーを左翼席へ運ばれた。痛恨のグランドスラムを打たれ、逆転を許した。

 4、5、6回は立ち直り、いずれも3者凡退。7回も2安打を打たれるも得点は与えなかった。100球を投じ、9三振3四球。降板後、打線の奮起で一時同点に追いつき、自身に勝敗はつかなかった。「野手の方に点をとってもらったのに、守りきれず悔しい。(3回の)無駄な2つのフォアボールがいらなかった。真っすぐで押せたことは収穫だけど、大事な回で押せなかったのは課題ですし、セットポジションでランナーを気にしてしまったのは技術不足です」と反省。投げ合った楽天のエース岸については「ボール球が違った。僕は抜けたり、ひっかかったりするけど、岸さんは際どいところにいく。レベルの違いを感じましたし、ああいう投手になりたいと思いました」とすごさを体感し、経験を糧にしていくと誓った。