阪神ドリスが完璧な3人締めで復活を告げた。虎の子の1点を守り抜く展開で、9回に登板。クリーンアップの3人を、すべて内野ゴロで片付けた。

 「1週間以上空いたのかな。久しぶりだったけどストライク先行できっちりと丁寧に投げられた」と満足そうに振り返った。全10球のうち、抜けたボールや失投はほぼなく、低めのストライクゾーン付近に制球した。最速153キロを3度計測し、球威も十分にあった。先頭打者の、この日すでに3安打していた吉田正は低めのフォークで投ゴロに退けた。

 3安打1失点で負け投手になった5月29日のソフトバンク戦(甲子園)以来、中8日の登板。1軍にいながらコンディション調整期間に入った。このカードは最初からスタンバイしており、満を持しての登板で“復肩”をアピールした。

 秋山の力投や鳥谷の勝ち越し打を生かす貴重な1イニングを締めて、5月25日以来の16セーブ目。広島中崎と並んでいたが、再びセ・リーグ単独トップに立った。【柏原誠】