交流戦首位のヤクルトは、西武今井を打ち崩すことができず連勝は3で止まった。12日に頭部死球を受けた正捕手中村が欠場。さらに左ひじを痛めた山田哲も先発を外れた苦況を、はねのけることができなかった。

 0-0の3回、西浦が今井の148キロ直球を中前にはじき返し、好走塁で二塁へ。無死二塁で、中村に代わって今季初スタメンマスクをかぶった井野の二ゴロが二塁手浅村の悪送球を誘い、西浦が一気生還。持ち味のつなぐ意識で先制した。しかし今井の球威ある直球と、想定より多かった変化球に手を焼いた。降板後、中継ぎを攻め終盤に3点挙げたが届かず。小川監督は今井について「球威があったし、思っていたよりコントロールが良かった。要所でいいところに決まって、打ち返すことができなかった」。3打数1安打の青木も「あの年齢で、150キロ以上を投げられるいい投手。自分が大学2年だったら、絶対に打てない」と苦笑いだった。【保坂恭子】