阪神ロサリオが2軍降格後、初アーチを放った。

 13日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)に4番一塁でフル出場。同点で迎えた8回に代わったばかりの広島カンポスの初球、内角高めの直球をしとめた。「いい感じかな。これを続けていきたい」。打った瞬間に本塁打と分かる会心の当たり。「3打席、ダメだったので、こっちのほうがいいかな」とバットを替え、豪快な決勝弾をぶちかました。実戦での本塁打は2軍降格前の5月22日ヤクルト戦(倉敷)以来だ。

 しかし前の3打席では直球主体の高橋昂に2三振、1併殺打と課題は残った。矢野2軍監督は「他の打席の内容を良くしていかないと。変化球を気にし過ぎて、直球を打ち損じることもある」と早期昇格には慎重な姿勢を見せる。この放物線をきっかけに、復活への道を突き進みたい。【吉見元太】