阪神福留孝介外野手(41)が8回に5号2ランを放った。すでに8点のリードを許していた展開だったが、ゲームセットまで諦めないスイングを披露した。

 8回無死一塁。内角高めにきた143キロ直球をバットに乗せた。内角球にうまく対応し、全身を回転させて捉えた打球は、右翼席に吸い込まれるように着弾。

 “あと1本”に迫っていた。日本球界で261本目のアーチは、ついに日本ハム戦で飛び出した。これでNPB史上33人目となる全球団本塁打を記録。阪神では05年に金本知憲、08年に新井貴浩が達成して以来、球団3人目の快挙だ。

 それでも試合後は敗戦の悔しさをにじみ出し、言葉を発することなくチームバスに乗り込んだ。