阪神が若虎勢の活躍で、苦手則本をマウンドから引きずり下ろした。

 楽天先発則本の前に8回まで無得点。0対1で迎えた9回1死二塁、7番中谷将大外野手が右中間に同点二塁打を決めて盛り返す。続く代打原口文仁捕手も三遊間を抜き、なおも1死一、三塁。ここで代打高山俊外野手が勝ち越しの左前適時打を放ち、則本を降板させた。

 試合を振り出しに戻した中谷は「岩貞さんがずっと頑張っていたので、点も取りたいという気持ちがありました。自分の中でもバントミスだったり、ミスをしてたので、なんとか返してやろうという気持ちで打席に入りました。すごい投手なので、何も考えずに食らいついていこうという思いだけでした」と笑顔。チームは試合前の時点で則本に過去3試合対戦で防御率0・72と抑え込まれていたが、初めて黒星をつけることに成功した。