西武きってのサッカー通である松本直晃投手(27)が20日、ワールドカップ(W杯)初戦を飾った西野ジャパンをたたえた。「あんなの予想出来ません。開始3分で人がいなくなるなんて」と思わぬ展開に驚きつつ、喜んだ。コロンビアが早々に退場者を出すという数的有利だけではない、3つの勝因を指摘した。

 (1)大迫 「ディフェンスが良かったですね。戻りが速かった」。決勝点を挙げたFWが守備でも献身的だった点を見逃さなかった。

 (2)長友 「どこにもいましたね。左サイドから前線に上がったと思ったら、すぐ戻っていた」。持ち前の運動量を発揮したベテランDFにも目を奪われた。

 (3)ロドリゲス 「ハメスを後半途中から入れてきましたね。あれで、コロンビアは攻撃のスピードが落ちました。日本に有利になったと思います」と、敵の采配も味方したと分析した。

 次戦のセネガルは屈指のスピードを誇る。「引き分け以上で。スピードでは勝てないので、まずはしっかり守る。チーム力でいかないと」と願った。

 プロ3年目の今季は5月初めに昇格。中継ぎとして、ここまで14試合で1ホールドを記録している。防御率4・20だが、ここ4試合は無失点と上向きだ。「ちまたでは『あいつはW杯を見始めてから打たれなくなった』と言われてるみたいで。『サッカーばかり見るな』と言われないよう頑張ります」と口元を引き締めた。【古川真弥】

 ◆松本直晃 まつもと・なおあき。1990年(平2)11月14日生まれ。兵庫・三木市出身。東海大翔洋、環太平洋大までは内野手。医療法人養和会の軟式野球部で投手転向。四国IL・香川をへて、15年ドラフト10位で西武入団。179センチ、84キロ。右投げ右打ち。