巨人菅野が鬼門を突破し、チームの前半戦の貯金に弾みをつける。交流戦明け初戦となる今日22日のヤクルト戦先発へ21日、東京ドームでの全体練習に参加。遠投や短距離ダッシュなどで調整した。交流戦が18試合制になった15年以降、交流戦明け初戦を3度任され、チームはいずれも黒星。交流戦最高勝率と勢いに乗る難敵との一戦に「大事にはなると思うが、やるべきことはいつもと一緒です」と平常心を強調した。4月28日の前回対戦で見せた完封勝ちの再現を狙う。

 チームは8勝10敗で交流戦2年連続の負け越しで借金は3。球宴前までの貯金確保には11勝7敗以上が必要になる。高橋監督は「(球宴前の5割に)最低でもしたいなと思う。(菅野には)ここからオールスターまで、きっちりやっていってくれれば」と右腕にハッパを掛ける。今季の交流戦で3試合に登板し2勝1敗とプロ1年目の13年以来の勝ち越しを決めた菅野は、球宴までの約3週間で4試合の登板が見込まれている。「全ての試合が重要な試合。何か意味合いの違う試合はない」。エースは多くを語らなくとも、全ての期待に結果で応える。【桑原幹久】