巨人先発の菅野智之投手(28)が、6回125球7安打2失点と苦しみながら、8勝目を手にした。

 立ち上がりから制球を乱した。初回1死からヤクルト青木、川端に連打、バレンティンに四球で1死満塁とピンチを招いた。それでも雄平、坂口を打ち取り、32球を要したが、無失点で切り抜けた。

 2回から4回まで先頭打者を出塁させたが、失点は4回に西浦に打たれた2点本塁打のみ。打線の援護に背中を押されながら、6回まで試合をつくった。「粘ったと言えば粘ったし、自分の中でもよく2点に収まったなと。複雑な登板でした。それでも(小林)誠司とうまく話し合って、本当にぎりぎりではありますけど、いい組み立てができた」と登板を振り返り「先発にとって勝ち星はこの上ないご褒美。これからもこういう試合が、もしかしたらあるかもしれない。今日の経験を生かして、粘って勝ちをつけてもらえるようなピッチングをしていきたい」とリーグ再開初戦の勝利を喜び、先を見据えた。