巨人鍬原が自ら勝機を放り出してしまった。初回、味方打線が4得点と最大級の援護をもらったが、直後から乱れに乱れた。先頭の田中を歩かせ、1死後、四死球で満塁。苦し紛れのスライダーを松山に同点満塁アーチされ、粉々に打ち砕かれた。

 鍬原は6月7日楽天戦でもウィーラーに満塁弾を浴びており、今季2本目。巨人でシーズン2本の満塁本塁打を許したのは07年高橋尚以来で、新人では73年小川に次いで45年ぶり2人目となった。小川が満塁弾を打たれたのは8月1日、9月15日のヤクルト戦で、月間2本の満塁弾を許した巨人の新人は鍬原が初めてだ。