セ界の快足自慢に「甲斐キャノン」がさく裂だ!ソフトバンク甲斐拓也捕手(25)が28日、選手間投票でマイナビオールスターゲーム2018(第1戦=7月13日・京セラドーム大阪、第2戦=同14日・熊本藤崎台県営野球場)に初選出された。育成ドラフト入団の捕手が球宴に出るのは史上初。10年育成ドラフト6位から8年目で大舞台にたどり着いた。「素直にうれしく思いますし、小さい頃から見ていたところなので、うれしい」と喜んだ。

 甲斐の魅力はなんと言っても「(肩は)一番の長所だし、しっかり出せれば」と自負する強肩。「走ってこい! というのはないが、すごい方たちと勝負ができる機会があると思う」。思い描くのは、セ・リーグの盗塁ランキング上位のヤクルト山田哲、阪神糸井ら快足選手との真剣勝負だ。「刺した、刺せなかったというのはどうでもいいので、ワクワク感とか雰囲気とかを味わいたい」と胸を躍らせた。

 プレーするだけではなく、他球団のトップ選手たちとの交流も楽しみにしている。工藤監督は「新しい発見はあると思う。他球団のベテランの捕手がいて、いろいろ聞くとかね。楽しみにしていますよ」と成長を期待。甲斐自身も「貴重な時間を有効に使っていきたい」と目を輝かせ、レベルアップの場にする意気込みだ。【山本大地】