左太もも肉離れで戦列を離れていた日本ハム中島卓也内野手(27)が6日ロッテ戦(ZOZOマリン)から1軍復帰することが4日、決まった。イースタン・リーグのロッテ戦(ロッテ)に2試合連続でスタメン出場。打撃は3打数1安打2打点、6回まで守った遊撃守備も無難にこなし、順調な回復ぶりを披露した。前半戦のラストスパートに入るチームに、頼りになる選手会長が帰ってくる。

 中島が、最終テストを難なく突破した。2試合連続で「6番遊撃」でスタメン出場した2軍戦。打撃では6回無死一、三塁で右翼線へ走者一掃の2点適時三塁打。遊撃守備でも3度の守備機会を堅実に処理した。試合後には「(患部は)大丈夫です。不安はない」と、言い切った。視察した吉村GMも「予定通り(昇格は)千葉からです」と明言。6日ロッテ戦から、1軍復帰することが決まった。

 願っていた最短ルートで、戦列復帰する。中島の負傷が判明したのは6月23日。仙台市内の病院で検査を受け、左大腿(だいたい)四頭筋肉離れ(1度)と診断された。実戦復帰まで10日から2週間を要す見通しだった。同25日に出場選手登録を抹消され、翌日から2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを開始し「そこまで動けないわけではないですけど、屈伸をすると痛みがある」という状況だった。

 ただ、症状は停滞することなく、順調に回復した。診断から9日目となる前日3日に2軍戦で実戦復帰できた。そして、この日も患部に不安のない動きを披露したことで、出場選手登録抹消から11日目となる明日6日からの1軍復帰へ、ゴーサインが出された。

 チームは中島が欠場した8試合中、3試合で6失策を記録し、いずれも黒星。内野の要が1軍に戻ってくる意味は大きい。戦列へ戻る試合を含めて前半戦は残り5試合ある。「打球を捕れたり、打席でボールも見られた。実戦感覚はつかめたと思います」。経験豊富な選手会長が、再びチームを引っ張り始める。【山崎純一】