中日鈴木博志投手がプロ初セーブを挙げた。3-0の9回に登板し、1安打無失点。初のセーブ機会だったが、先頭バレンティンに中前打されながら、後続を3人で退けた。

 田島が不振のため抑えを外れている。森監督は「今、うちにいる投手の中でいろいろなことを考えて、いつかこういうこともあると思っていた。田島が元気になるまでは又吉と2人でやっていくしかない」と説明。相手や調子を見ながら、逃げ切りの形を決めていく方針を明かした。

 鈴木博は新人ながら開幕からセットアッパーとしてフル回転。チーム77試合中、36試合に投げてきた。ドラフト1位右腕はお立ち台で「最近はふがいない投球が多くて、みんなを納得させられる投球ができていなかった。0点に抑えられたのはうれしいです。いつものように3つのアウトをとることだけ考えて精いっぱい投げました」と笑顔を見せた。

 試合前の練習では自ら森監督に歩み寄り、フォームの助言を求めた。苦しいブルペン事情を抱える指揮官にとっても、うれしい1セーブになったはずだ。