水浸しの甲子園球場を救うため、この日も阪神園芸スタッフは奮闘している。

 大雨の影響により、5日の中日戦から7日のDeNA戦の3試合が連続で中止。この3日間はマウンドと本塁付近にシートをかぶせたのみで、甲子園球場は大雨を受け止めた。

 阪神園芸スタッフが「あんまり記憶にはないですね。はやく天気が回復してほしいですね」と言うように、甲子園で3戦連続で試合が延期になるのは95年7月4~6日横浜戦以来、23年ぶりのこと。

 今日8日のDeNA戦こそは試合を行えるようにと、この日は午前9時から作業開始。グラウンドに集合。内野グラウンドにできた水たまりに「PQパック」を設置。みるみる水を吸い上げている。

 「だいぶ雨が降っていたんでね。それでも今日(雨が)降らなければ、試合ができる状態に持っていかないと。中止が重なれば、9月10月に連戦となって選手も大変でしょう」

 昨季CSファーストステージを思い出させるかのような、甲子園グラウンドを管理する匠(たくみ)の技。阪神園芸スタッフは今日も、試合開始までに最高のコンディションに持ってくる。