ロッテ福浦和也内野手(42)が貴重な決勝打を放った。同点の7回無死一、三塁からオリックス吉田一のフォークに食らいつき、中前へ運んだ。「フォークは頭になかった。反応で打って、たまたま良いところに飛んで良かった」と笑顔で振り返った。3打席目までは初対決のローチに凡退。ようやく出た千金打に「4度目の正直であそこで1本出て。ワク(涌井)に勝ち星もつきましたし、3連勝できて良かった」とうれしそうにうなずいた。

 これで今季23安打で2000安打まであと15本となった。7月だけで8本を積み重ね、今季中の達成が現実味を帯びてきた。「チームのために1本でも多く、今日みたいに勝利につながる場面で打てるように頑張りたい」。井口監督も「残り本数もカウントダウンが始まってますし、1本打てばベンチも盛り上がる」と“福浦効果”を口にした。

 試合前、夏の甲子園100回大会の企画で母校習志野高のユニホームに袖を通した。「なつかしいユニホーム。やっぱり格好良い」。気を良くして臨み、チームを単独3位に浮上させるさすがの働き。ベテランの力は欠かせない。【千葉修宏】