日本ハム上沢直之投手が無念の途中交代となった。6回0/3を7安打3失点で降板した。「何とか粘りながらいきましたが、もう少し長いイニングを投げないといけなかったと思います。ランナーを出したまま、マウンドを降りることになって、中継ぎ陣に負担をかけてしまったし、自分自身としても悔しい結果になってしまいました」。

 6回まで強力な西武打線を5安打1失点に封じる力投。暗転したのは2点リードで迎えた7回だ。

 先頭打者から2連続安打を浴びたところで、吉井投手コーチがマウンドへ向かった。続投を確認したように見えたが、同コーチが一塁側ベンチへ引き揚げると西武は代打栗山を投入。ここで、日本ハム栗山監督が一塁側ベンチを出て、上沢の交代を告げた。再び吉井投手コーチがマウンドに向かうと、天を見上げて苦笑いする上沢がいた。

 2番手で登板した宮西が栗山に犠飛を浴び、さらに四球と安打で1死満塁とされた。上沢も祈るように見つめていたが、3番浅村の遊ゴロで併殺を狙い、二塁から一塁へ転送した石井一が悪送球(記録は失策)。この回から守備固めで入っていた2年目野手の痛恨プレーで二塁走者まで生還して逆転を許した。上沢は好投も報われず、白星を逃した。