第8回女子野球ワールドカップ(W杯、米フロリダ州)で6連覇を果たした侍ジャパン女子代表(マドンナジャパン)が11日、都内で日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーに優勝報告を行った。

橘田恵監督(35)は「帰って来た日が雷で羽田到着が遅れ、バタバタで日常生活をしていたので、今、実感がわいた。日本は強いと言われている中で優勝できてほっとした」と話した。

エースの里綾実投手(28=愛知ディオーネ)は、3大会連続MVPに輝いた。「どの大会も決勝で投げさせてもらって、勝たせてもらって、3大会連続で取れた。周りに感謝。やってきたことが間違いじゃないと自信になった」。カーブの回転数を米大リーグのカーショー(ドジャース)と比較されるなど、米メディアから注目を集めた。「回転数は測っていなかったので、比較されてすごいなと」と喜んだ。

ヤクルト川端慎吾の妹、友紀(29=埼玉アストライア)は、主軸として活躍した。兄からは大会中も「見てたよ」と連絡をもらい「『おめでとう』という言葉をもらってうれしかった」。兄に限らず、周囲から祝福を受けることで、優勝の実感がわいた。

連覇への道のりは、簡単ではなかった。グラウンドは、マウンドも含めて全面人工芝の予定だった。すべるため「踏ん張れなかった」という里は、歩幅を狭くして対応した。ところが、大会2日前になって、参加国の多数決で、マウンドだけ土に変更となった。再度フォームを元に戻し、海外で予想のつかない環境の変化に対応した。雷で2時間半遅れた試合も、トランプを持ち込んでいたおかけで、時間をつぶすことができた。

斉藤コミッショナーは「連戦連勝で素晴らしい。アメリカのあんなでかい選手に勝つ。女子の方が日本は強い。多いに新聞、テレビに出て下さい」と祝福した。