東北学院大が3-0で東北工大に連勝し、勝ち点を奪った。

今春は初のBクラス(4位)の屈辱を味わい、同大にも2連敗でAクラスの座を譲った。6回表に先制適時打を放つなど2安打の渡辺翔太捕手(3年=北海)は「自分たちとしての開幕カードで2連勝できたことは大きい。自信につながると思う」。守備でも先発した右腕・中川智(4年=秋田南)、2番手サイド右腕・高木誠也(3年=仙台)ら3投手を好リードして完封。序盤には強肩で2度走者を刺し、流れも引き寄せた。

夏練習の厳しさは例年以上だった。守備や走塁のミスで黒星を重ねた試合も多かっただけに「とにかく走りましたし、ノックも基本から。数も多かった」。積極走塁で次の塁を狙い、全力疾走は相手失策も誘った。8安打8四球を与えた中でも無失策で投手陣を盛り上げ、課題克服の手応えも得た。今週末は仙台大、さらに翌週は東北福祉大と優勝を争う強敵との対戦が続く。渡辺は「チームとして気持ちもプレーも絶好調です」と笑った。【鎌田直秀】