中日の荒木雅博内野手(41)が6日、ナゴヤドームで引退会見を行った。

この日は、本来なら今季最終戦の翌日だったが、9月30日の阪神戦(ナゴヤドーム)が台風24号の影響で延期されたため、シーズン途中での引退会見になった。

「23年で現役生活を引退します。ありがとうございました。今年の開幕1軍を逃してから徐々に引退を考えた。入団した年が星野さんが2回目の監督をした年で、辞めるのが星野さんが亡くなった年。そのことが引退に拍車をかけたのかもしれない」と、今年1月に他界した恩師の1人星野仙一氏にも触れた。13日の今季最終戦となる阪神戦(ナゴヤドーム)には先発出場を予定。「とにかく最後まで全うする。もう1個だけ盗塁したい」と、20年連続盗塁にも挑戦することも笑顔で語った。最終戦の試合後には先に引退会見をした岩瀬仁紀投手(43)とともに引退セレモニーが行われる。

荒木は95年に熊本工からドラフト1位で中日に入団。01年から頭角を現し、レギュラーに定着した。04年から09年まで6年連続でゴールデングラブ賞を受賞。井端(現巨人コーチ)とともに鉄壁の二遊間コンビを組み、「アライバ」と形容された。04年から3年連続ベストナイン。08年には球宴MVPも獲得した。16年には高木守道の球団記録を抜く370盗塁をマークしている。17年6月3日の楽天戦(ナゴヤドーム)で史上48人目の2000本安打を達成。プロ入り22年目での達成だった。今季は内野守備走塁コーチ職を兼任してスタート。今季は51試合に出場、77打数20安打、1本塁打、打率2割6分。プロ通算2219試合、2043安打、468打点、378盗塁、34本塁打、打率2割6分8厘(6日現在)。