上武大が白鴎大に2勝1敗とし勝ち点5の完全優勝で、2季ぶり32度目の優勝を飾った。

智弁学園(奈良)時代に巨人岡本とクリーンアップを打っていた岩田拓内野手(4年=智弁学園)が、今季初ベンチ入りで「2番DH」に抜てきされ、先制の二塁打を放った。6回2死満塁では押し出し四球を選びダメ押しの4点目を奪取。「大事な試合で抜てきしてもらったので、全力で戦おうと思った。メンバー外の思いも背負って強い気持ちで臨みました。(谷口)監督からも『4年生の意地を見せてくれ』と言われていた」と汗をぬぐった。春はベンチに入っていたが、秋は公務員を目指し就職活動に専念。メンバーのサポートを中心に行っていたが、3回戦の白鴎大の先発は左腕が予想された。真面目に取り組んできた右打者の岩田に白羽の矢が立ち、見事期待に応えた。

この日のスタメンは4年生が7人。谷口英規監督(49)は「(スタメンの)ほとんどに4年生を使ったのはこの秋、初めてです。岩田はムードメーカー的存在で、一生懸命コツコツやってきた選手。なかなか結果が出なかったが、打ってくれましたね。今日は意地の試合。4年生がよくやってくれました」と言った。 上武大と白鴎大は明治神宮大会出場をかけ、29日から始まる関東地区大学野球選手権大会(横浜スタジアム)に出場する。