やっぱり楽天は金足農(秋田)吉田に行くべき! 25日のプロ野球ドラフト会議に向けて、大阪桐蔭・根尾に人気が集中する中、今夏の高校野球100回大会の日刊スポーツ「編成部長」を務めた前ロッテのサブロー氏(42)が「勝手にお薦め 12球団ドラ1候補」と題してドリーム感ある仮想ドラフトを開催。すでに1位を公表したヤクルト、中日、ロッテを除く9球団で、補強ポイントに合致する選手を“指名”した。

大阪桐蔭・根尾は将来「球界の宝」になれる素材だ。捕手以外の全ポジションをこなせるため、どの球団の補強ポイントにも合致する。“12球団競合”でもおかしくなかったが、そうはいかないのがドラフト戦略。お薦めの1位を考えると、楽天には地元東北のスター獲得を期待したくなる。石井GMが23日に野手指名の方針を示したが、金足農・吉田は魅力的。一本釣りの可能性もある。1位指名がなければ「外れ1位」の大抽選会になりそうだ。

吉田にはクローザーの資質がある。直球のスピン量が多く、打者の手元で浮き上がるような球質は阪神藤川に似ている。空振りが取れる絶対的な変化球を磨けば、さらに伸びる要素は十分。松井は今シーズンの終盤先発に挑戦し、吉田が加入すれば本格転向も可能になる。抑えで毎日投げれば、ファンも喜ぶだろう。

ロッテが指名公表した大阪桐蔭・藤原は、DeNA、阪神にもお薦め。DeNAは1番を固定した昨季は日本シリーズ進出し、固定できなかった今季は4位。俊足の藤原は、高卒でも将来性+即戦力の力がある。狭い本拠地なら本塁打も増える。強力クリーンアップの前の1番を任せたい。阪神では、福留の後継者として英才教育できる。

西武は大リーグ挑戦濃厚の菊池の穴を即戦力投手で埋める。リーグ通算30勝の日体大・松本は変化球が抜けやすい面はあるが、試合をつくる能力が高い。ソフトバンクは唯一補強ポイントのないチーム。今宮はまだ27歳で、根尾より今季サファテが離脱した抑えとして東洋大・甲斐野を指名。オリックスは西村新監督が好む足のスペシャリスト、立命大・辰己の一本釣りを狙う。広島は「タナキク」コンビの後継者として報徳学園・小園を指名する。

根尾はすでにヤクルト、中日が指名を公表した。巨人に入れば将来的には坂本勇の後継者になれる。即戦力と考えれば長野の後釜として外野からスタートしてもいい。人気球団で本物のスターになる姿を見たい。日本ハムは根尾投手として起用したい。大谷を育てた二刀流のノウハウがある。栗山監督なら投打ともに挑戦させる可能性は十分だ。