初めの1歩は楽天カードから-。立命大・辰己涼介外野手(4年=社)は4球団の抽選の結果、楽天が外れ1位で指名した。京都市北区の立命大衣笠キャンパスで指名を待った大学NO・1外野手は、念願のドラフト1位に決まった瞬間、安堵(あんど)の笑顔。初めて東北の地に足を踏み入れることになる兵庫県出身の21歳は「まずは楽天カードを作ることから始めたいと思います」と宣言し、会見場を沸かせた。

同志社大出身の平石監督と同じ関西学生野球リーグで、関学大・田口壮(現オリックスコーチ)の123安打に次ぐ122安打をマークした。50メートル走5秒7、遠投も125メートルと走攻守で1位評価を射止めた。「どのタイトルも狙える」と自信を持って言い切った。

掲げる目標は果てしない。開幕1軍、プロ1年目からのレギュラー取りに「絶対に取る」と誓う新人王。「ゆくゆくは狙いたい」というトリプルスリー。「1度は行ってみたい」と将来のメジャー入りを視野に入れ、名球会も狙う。さらに「日本一になった13年のようなチームに楽天がなるのに、自分も力になれたら」と貢献も誓う。すべての道は楽天カード作りから始まる。【堀まどか】