ロッテが3球団競合の末、1位指名した大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)の交渉権を獲得した。

大阪桐蔭・藤原が念願の1位指名を受けた。ドラフト会議開始直後、1番手の楽天から阪神、ロッテと立て続けに指名を受けた。甲子園春夏連覇の立役者となるなど大舞台を経験してきた男も、思わずはにかんだ。「最初から自分の名前が止まらなかったので、まずはやっぱりホッとしたんですけど、うれしい気持ちもありました」と振り返った。

交渉権を得たロッテには、同じ大阪でしのぎを削るライバル校・履正社出身で昨年ドラフト1位安田がいる。昨年U18日本代表でもチームメートだったこともあり、「本当にすごいバッターで、目標とする選手の1人。もう1度一緒になるので、しっかり学んでいきたいと思います」と“弟子入り”を宣言した。

目標は大きい。50メートル走5秒7の俊足に遠投110メートルの強肩。さらに高校通算32本塁打とパンチ力も十分な逸材は以前からプロでの目標を「トリプルスリー」と話していたが、この日あらためて「走攻守で一流を目指して最終的にはトリプルスリーを達成できるように、力をつけていきたいです」と決意を口にした。偉業達成を掲げ、藤原がプロへの道に踏み出す。【古財稜明】