中日から2位指名された東洋大・梅津晃大投手(4年=仙台育英)は、脳出血のため病床の母に吉報を届けた。母明美さんは今月中旬に脳出血で倒れ、宮城・仙台市内の病院に入院。この日は父から「(ドラフト会議を)お母さんと一緒に見てるから」と連絡を受け、夢を実現した。「正直、ドラフトより母が心配だった。今は指名されて、うれしく思います」と話した。

早速、憧れの松坂に弟子入りを志願した。「小さいころから松坂さんが好きで、憧れでした。いろいろと教えていただきたいです」と目を輝かせた。187センチの長身から放たれる最速155キロの直球は魅力あふれるが、大学通算1勝。東洋大の先輩の大野らから配球なども学び、プロでは「誰よりも勝てる投手になりたいです」と誓った。

対戦したい打者には、母校の仙台育英の1学年先輩のソフトバンク上林を挙げた。「高校の時は雲の上のような存在でした。同じ舞台に立てたので、対戦して三振を取りたいです」と先輩超えを思い描いた。スカウト陣から「エンゼルス大谷のようになれる可能性を秘める」と期待される右腕は「スケールの大きな投手になりたいです」と高みを目指す。【久保賢吾】