プロ野球ドラフト会議が25日行われ、BC新潟の知野直人内野手(19)がDeNAの6位に指名された。

BC新潟の大器・知野が入団2年目で目標のプロ指名をつかみとった。球団では07年の創設以来、初の本ドラフト指名選手になった。知野は指名直後、「幼いころからの目標としていた舞台に立てることを本当にうれしく思います。これまでお世話になったすべての方々、ここまで育ててくれた母に感謝の気持ちでいっぱいです」と球団を通じてコメントした。

走攻守3拍子そろった内野手として、昨年から注目されていた。育成指名なら昨年も可能性があったが、加藤健球団社長補佐(37)が「育成ではなく、本ドラフトにかかる素材」と認めるように伸びしろは豊富だった。今季は打席での駆け引き、走塁のタイミングなど細かい部分に磨きをかけた。打点は昨季の21から45に伸び、本塁打も4本から7本。28盗塁はリーグ3位と成長を数字で示した。

三条一中から聖光学院(福島)に進学した。だが、その後は通信制の第一学院に転校。新潟にはトライアウトを受け入団し、昨季は練習生からのスタートで7月に選手登録された。紆余(うよ)曲折を経験してきた雑草。実力勝負の世界でチャンスをつかむ。