オリックス4位指名のトヨタ自動車・富山凌雅投手(21=九州国際大付)が、愛知県豊田市内の同社硬式野球部で会見した。夢だったプロ入りがかない「うれしいです。野球を教えてくれた祖父(幾夫さん)に感謝したい」と笑顔を見せた。

富山は和歌山県出身。14人きょうだいの6番目の三男という大家族で、母美薫(みか)さん(49)の女手ひとつで育ててもらっただけに「母には恩返しをしたい」と話す。きょうだいらからの祝福にはグループLINEで返答するという。オリックスなら家族が観戦に訪れる機会も増えそうだ。自身も結婚し、沙央里夫人(27)との間に長女虹花(にな)ちゃんも生まれた。父としての責任も増す。

九州国際大付時代にはプロから指名漏れし、トヨタ自動車に進み昨年の日本選手権の優勝に貢献。最速147キロの直球で内角を強気に攻める左腕は「(日本選手権で好投した)京セラドームは、相性抜群だと思います。藤川さん(阪神)のような火の玉ストレートで空振りの取れる選手が目標」と飛躍を誓った。