佛教大(京滋大学)が、エース福森建(たてる、3年=水口)の完封で7年ぶりの秋の全国切符取りに好発進した。

4回1死から4番の大畑達矢内野手(4年=智弁和歌山)に初安打となる右越え二塁打を許し、得点圏に走者を背負ったが後続を断った。6回無死一塁、8回1死一塁はいずれも併殺で切り抜けた。「四球の多さは反省です」と5与四球を悔やんだが、今秋5勝を挙げた安定感を披露した。

「信楽焼」で知られる滋賀県甲賀市信楽町の出身。信楽焼の愛らしいたぬきがあちこちにいる町で、福森家にも「小学校時代に自分で作ったたぬきが2匹います」という。水口(みなくち)時代は3~4番手で、3年夏の滋賀大会はベンチ入りを逃した。それでも「まだまだ自分はやれるはず」と成長を信じ、大学3年春でようやくエースに。今年は自己最速149キロもマークした。第1代表での神宮切符まであと2勝。「1試合1試合、責任を果たして行きたい」と次を見据えた。