法大が12季ぶり45度目の優勝を飾った。慶大が早大に4-5で敗れ、同じ勝ち点4の法大が勝率で上回ったため。打撃トップ10に5人が名を連ね、打率はリーグトップの2割9分9厘。就任4年目の青木久典監督(45)とともに、苦しみ抜いた「スター軍団」が激戦を制した。法大は優勝回数で早大のリーグ最多に並び、明治神宮大会(11月9日開幕・神宮)に出場する。

待ち望んだ優勝の瞬間が訪れた。早大が慶大を9回に逆転。法大ナインは、待機していたロッカールームの天井にキャップを投げて喜んだ。青木監督は泣いていた。「重責というか、プレッシャーの中で戦ってきた。ほっとしている。選手全員がついてきてくれて感謝している」と、かみしめた。

しぶとく、強い法政が帰ってきた。早大との開幕カードを2勝1敗で制し、15年秋以来の開幕勝ち点で勢いに乗った。ヤマ場の慶大戦で勝ち点を落としたが残る2カードで4連勝。可能性を残して優勝の時を待った。向山基生主将(4年=法政二)は「慶応に負けても崩れる雰囲気がなかった」と今季の強さを語った。

チーム打率と1試合平均得点4・92はともにリーグトップ。富士大監督時代に西武山川らを育てた青木監督は、ヤクルト・ドラフト2位の中山翔太内野手(4年=履正社)を4番に育てるべく下級生から使い続けた。自主練習に付き合い、多い時は3、4箱手投げした。中山は「うれしかった。監督がバットにボールが当たるようにしてくれた」と現役トップの通算11本塁打を積み上げた。

今季主にレギュラー出場した内野手は、一塁手の中山を始め全員が甲子園出場経験者だ。昨秋は東大に連敗。苦杯をなめ続けた「スター軍団」が青木監督のもと、やっと花開いた。中山は「結果が出ず、どうやったら勝てるか悩んだこともあった。今の打撃はやってきた成果。神宮大会では勝敗のかかるところで打ちたい」と自信たっぷりに言った。【和田美保】