<SMBC日本シリーズ2018:ソフトバンク9-8広島>◇第3戦◇30日◇ヤフオクドーム

連覇を狙うソフトバンクが大熱戦を制し今シリーズ初勝利を挙げ、1勝1敗1分のタイに持ち込んだ。広島は最大6点のリードを許しながら驚異的な追い上げを見せたが届かなかった。

▼広島は鈴木が球団初の2打席連発、安部が満塁弾を含む2発。日本シリーズで1試合2発以上は15年第3戦で3打席連発の山田(ヤクルト)以来で、広島では80年(1)戦ライトル以来2、3人目。同一チームの2選手が2発は、日本シリーズ史上初めてだ。また、9番打者の満塁弾はシリーズ史上初で、9番で2発は73年第3戦堀内(巨人)に次いで45年ぶり2人目。シリーズで満塁弾を含む2本塁打は04年第3戦カブレラ(西武)に次いで2人目で、満塁弾を打ちながらチームが敗れたのは04年第3戦谷繁(中日)以来2度目となった。

▼チーム4発は15年第3戦ヤクルト以来で、広島では84年第3戦に次いで球団2度目の最多タイ。4本塁打以上で敗れたのは、70年第4戦巨人、71年第2戦巨人に次いで47年ぶり3度目。また広島の16安打は球団新で、16安打以上で敗戦はシリーズ史上初。

▼広島は第1戦上本、野間、第2戦鈴木、田中、第3戦田中と、盗塁を5度試みてすべて失敗。第1戦から成功なしの5連続盗塁失敗は58年西鉄の4連続を抜くシリーズワースト記録。5度のうち第1戦上本、第2戦鈴木、第3戦田中は甲斐に刺された。1度も盗塁を許さずに3度続けて盗塁を刺した捕手は、4連続でアウトにした58年藤尾(巨人)に次いで2人目だ。