巨人の2年目右腕、高田萌生投手(20)が来春1軍キャンプのメンバー入りを当確させた。15日、韓国・ハンファとの練習試合に先発。5回まで完全投球で相手打者を圧倒した。当初、予定していたイニングから追加された6回に3安打1死球で1点を失い降板。6回途中4失点も、毎回の2ケタ10奪三振とインパクトを残した。宮本投手総合コーチは「僕の中では当確を出したい。この秋のキャンプで一番の収穫。菅野のお尻も見えてきた」と太鼓判を押した。

高田も実りの秋を実感する。2球以内に1ストライクを奪うことをテーマに掲げ、直球、変化球ともにゾーン内で攻めた。対戦打者20人中17人でテーマをクリア。「最後の実戦なので(今年の)集大成という気持ちで、自分の持つ球種、全てで5回まで圧倒できた」と納得顔で振り返った。

完成形はまだ先にある。崩れた6回はセットポジションで球威、制球力が落ちたところをつかまった。「このキャンプで自信もつきましたが、課題も明確になった。来年の2月までに克服できれば、もう1段階上に行けると思う」。無限の伸びしろを秘める20歳の目に、明るい道筋が見えてきた。【桑原幹久】