右股関節の手術とリハビリで今季序盤から米国に帰国しているソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が、来春の宮崎キャンプからチームに復帰する。工藤監督が16日に「(春の)キャンプ中盤には来ると思う。もうリハビリも終わっているしね」と明かした。

今季、サファテは6試合に登板も、右股関節痛が発覚。米国に戻り、手術を受けた。チームは絶対的な守護神を欠いた上にセットアッパー岩崎も右ひじの手術を行うなど「勝利の方程式」が崩壊した。だが5年目の森が新ストッパーに定着すると37セーブを挙げ、セーブ王のタイトルを獲得。同じ5年目の加治屋もセットアッパーとしてチーム最多登板記録タイの72試合登板のフル回転で2年連続日本一の立役者となった。

来季はサファテの復帰で、強力ブルペン陣の競争激化が早くも予想される。「サファテ? シーズン開幕から普通にいけるんじゃないかな。問題ないと思う」。工藤監督は、キッパリと言い切った。日本一のブルペン陣が、守護神サファテの完全復帰で来季はさらに高レベルな争いを繰り広げる。【佐竹英治】