日刊スポーツの連載を元にした書籍「イップスは治る!」(飯島智則著、洋泉社=税抜き1400円)が3日、全国の書店から出版されました。ニッカンコムでも連載された「イップスって何?」を加筆修正しています。元ヤンキースの松井秀喜さんが推薦文を寄せています。

スポーツ選手らが突然イメージ通りに動けなくなってしまうイップスをテーマに原因や解決方法、防止策などの内容です。イップス研究所やトレーニングサポート研究所の指導内容や日本イップス協会の活動など、専門家の意見が載っています。また、DeNAで小学生を指導する鈴木尚典氏、元慶応高校監督の上田誠氏、東農大の樋越勉監督ら指導者のイップスに対する考えも記されています。

さらには、イップスを経験したプロ経験者の体験談もあります。イップスの危機を乗り越えたソフトバンク武田翔太投手、イップスが引退の原因となった元巨人などの小野仁氏、元ヤクルトなどの増渕竜義氏、思わぬきっかけからイップスに陥った元横浜(現DeNA)中根仁氏らがイップス体験を打ち明けています。

スポーツ界では指導者による体罰や暴言などのパワーハラスメントが表面化しています。イップスに悩む人だけでなく、少年野球などジュニアアスリートの指導やメンタルトレーニングにも参考になる1冊です。

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【著者紹介】

◆飯島智則(いいじま・とものり)93年に日刊スポーツに入社し、主にプロ野球を担当。98年には横浜担当として38年ぶりの優勝を取材。その後は巨人担当として清原和博選手や松井秀喜選手らを担当した。03年から大リーグ担当として松井秀喜選手を密着マークした。帰国後は日本野球機構(NPB)担当として球界再編後の諸問題の取材に取り組み、11年から7年間、野球デスクを経験。49歳。