来季プロ17年目のヤクルト雄平外野手(34)が「球団史上最スロー」で年俸1億円に到達した。

今季自己最高の打率3割1分8厘をマークした雄平は20日、都内の球団事務所で契約更改。4000万円増で大台を勝ち取った。これまで球団では16年目で1億円となった畠山が最も遅かった。

最も評価されたのは勝負強さ。状況を細かく設定し、球団が独自に算定する無死、1死のみの得点圏打率では4割超え。一般的な得点圏打率でも3割5分6厘をマークし、特に広島戦、巨人戦ではともに4割9厘と好機に打ちまくった。

来季は10年に野手転向し、ちょうど10年目の節目でもある。「正直な話、投手でドラフトで取ってもらったので、投手で活躍したかったという悔しさは消えない」というが「(1億は)夢だったのですごくうれしいんですけど、もっと出来るという気持ちもある」。目標は全試合出場と自己最高成績更新だ。【千葉修宏】(金額は推定)