ソフトバンク柳田悠岐外野手(30)が21日、7000万円増の5億7000万円プラス出来高でサインした。福岡市内のヤフオクドーム内で契約交渉。来季は年俸変動制での3年契約の2年目で、今季の年俸は4億円ではなく5億円だったことも明かし「たくさんほめていただきましたし、数字も申し分ないと高い評価をしていただきました」と声を弾ませた。これで05年の城島、06~09年の松中(ともに5億円)を上回り、球団史上最高年俸になった。

名実ともにチームの顔になった男の向上心は、止まらない。来季は「MVPが目標です。リーグ優勝しないと難しいタイトル。優勝の中で抜群の成績を残したい」と今季逃したリーグ制覇にチームを導き、トリプルスリーを達成した15年以来の名誉に照準を定めた。具体的に掲げた成績は「3割、40発、100打点」。そのためには「全部(の試合に)出ないと、積み上げていく数字は難しい。全試合出るのも目標。それができればある程度、数字は残る」と、14年以来の全試合出場を狙う。

1月の阪神糸井、オリックス吉田正らとともに行う合同自主トレは「やっぱり日本が好き」と、前年までのグアムから沖縄に変更する。「相手も研究してくる。レベルアップしないと数字を上げていくのは難しい。現状維持では成績は下がる」と自らを追い込み、19年版の“進化”した姿で挑む。【山本大地】(金額は推定)