首都大学野球リーグの東海大が23日、神奈川・平塚市の同校グラウンドで、今年の練習を打ち上げた。

安藤強監督(55)は「上級生が引っ張り、結束力が強い。楽しみがあるチームです」とコメント。活気のあるシートノックを、頼もしそうに見つめていた。

大学日本一を目指す名門の柱になるのが原田泰成投手(3年=東海大望洋、現・東海大市原望洋)と、海野隆司捕手(3年=関西)のプロ注目バッテリーだ。原田は182センチ、96キロの豊かな体格から、最速151キロの速球を投げ込む右腕。強肩捕手の海野とともに「プロ志望で考えています」と互いを高め合っている。

2年次まで試行錯誤していた投球フォームが、投げ込みの成果で今春になって安定した。常時143キロ前後の直球が、コーナーにしっかりと決まるようになった。ただ原田は「現時点では自分の特徴的なもの、ずばぬけたものはないと思っています。球速ももっとランクを上げていかないと」と高い意識で冬の鍛錬に励んでいる。

同リーグの日体大・松本航投手(4年=明石商)が西武にドラフト1位で、東妻勇輔投手(4年=智弁和歌山)がロッテにドラフト2位で指名されたのは、プロを目指す原田にも1つの指標になった。「ドラフト上位指名投手のレベルを生で感じることができた。そこに少しでも近づけるような1年にして、チームの優勝に貢献したい」とラストイヤーへの抱負を話した。