阪神の新人合同自主トレが17日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で行われ、練習前に阪神・淡路大震災の被災者へ黙とうがささげられた。

ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)は、阪神・淡路大震災が起きる約2カ月前の94年11月9日に兵庫県で生まれた。「ちょうど僕が生まれて2カ月の時に震災があって、自分自身は全然覚えていないんですけど、周りの人だったり先輩から話を聞いてきて、すごい地震だったんだ、と」。家族からも当時の話を聞いてきた。「僕は大丈夫だったんですけど、兄が寝ていたところにたんすが倒れてきたと聞いて、もし少しずれてたら命も危なかったんだなと」。

現在の自宅には、緊急時用の水が常備されているという。当時の教訓を忘れずに、当たり前に野球ができることに感謝しながら、これからも練習に励んでいく。