巨人菅野智之投手(29)が21日、自主トレ先のハワイから帰国した。同行した宮国椋丞投手(26)、桜井俊貴投手(25)、中川皓太投手(24)も同便で帰国した。

コンディション向上をテーマに約1カ月間、鍛錬を積んだ。「まだブルペンには入っていませんが、明日キャンプインと言われても動ける体を作ってきました」と手応えを口にし「初日からブルペン入ると決めてますし、キャッチャーを座らせて変化球を交えながら、そういう背中を見せたいと思います」と2月1日のキャンプイン初日から、万全をアピールすると話した。

昨オフの自主トレではシンカーの習得を試みたが、開幕2連敗もあり一時封印。「今回は何か新しいもの挑戦するというよりも、今あるものを伸ばしていこうと思ってハワイに行った」とシーズン中の自らの投球を振り返り、内角高めの速球を有効活用しようと試行錯誤を重ねてきた。「僕の(得意な)ボールはスライダー。それを狙ってくる打者が多いので、インハイに投げておくと外がぼやける。今年の菅野はこっち来るな、と思わせるだけでも対戦は変わってくると思いますし、その映像を見たチームも意識すると思うので、こういうところから戦いは始まっているなと思います」と先を見据えて、新シーズンへの進化を口にした。

また、人的補償で広島へ移籍した長野について「僕が19歳の時に長野さんと一緒に日本代表でやらせてもらってアドバイスをもらった。思い出がたくさんあるので寂しい気持ちもあります」と別れを惜しんだ。それでも同一リーグ内での移籍に「僕が成長した姿を見せられるチャンスだと思うので、いい勝負をして盛り上げられれば。嫌なバッターだと思います」と対決を心待ちにした。