ヤクルトに10年ぶりに復帰した五十嵐亮太投手(39)が24日、都内の球団事務所で入団会見に臨んだ。慣れ親しんだ背番号53のユニホームに袖を通し「縦じま、懐かしい。うれしいです」と笑顔を見せた。「球団にはとても気を使っていただいて、愛着のある番号を用意していただいて、ありがたいです」と感謝していた。

年俸は、昨季の3億5000万円から大幅減となる2000万円。(金額は推定)

昨年12月、米国ハワイでの自主トレ中に伊東昭光編成部部長から電話があった。しかし1度は「間違い電話だと思って、無視してしまった。2回目の着信に出て『どうだ』と声をかけていただいて、うれしかった」と苦笑いで振り返った。ソフトバンクを戦力外になった後、ヤクルト時代の先輩である宮本ヘッドコーチや高津2軍監督から連絡がきたという。「正直、まさか(ヤクルトに)戻れると思っていなかったので、またヤクルトのユニホームを着てやれる喜びが強いです」と話した。

10年ぶりの復帰で、石川と並んで最年長となる。「チームは、僕がいた頃とは状況が違う。まずはキャンプで様子を見て、(役割を)見つけられたら。この世界は結果が大事。結果で恩返しできたら」と話した。

五十嵐は千葉・敬愛学園高から98年にドラフト2位でヤクルトに入団。04年に最優秀救援投手に輝いた。10年にフリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグに移籍。メッツなど3球団を経て、13年にソフトバンクで日本球界に復帰。昨季は腰を痛めた影響で23試合に登板して0勝1敗、防御率4・50だった。