楽天則本昂大投手(28)が26日、楽天生命パークで自主トレを公開。投手タイトルの総なめを誓った。

ブルペンで捕手を中腰にさせ「現段階では一番無駄がないというか、いいフォーム」で31球。変化球も交えて力のこもった投球練習を行った後、宣言した。

「プロ生活の中で一番、自主トレで体を仕上げてきた。先発をやっているんで各タイトルがある。総なめできるようにしたい」。最優秀防御率、最多勝、最高勝率、最多奪三振の主要4タイトルに加え、沢村賞、ベストナイン、MVP、ゴールデングラブ賞も受賞すれば8冠。13年田中将大の7冠(最多奪三振はオリックス金子)を上回る活躍で、チームを優勝に導く。

昨年はオープン戦で足首を捻挫するアクシデント。シーズンも10勝11敗、防御率3・69と、いずれも自己最低の数字に終わった。「去年は本当に悔しかったので、12月もほぼ休まず母校(八幡商)に帰ってやっていた」。不安定な半球型バランスボールの上で体幹トレーニングを行い、足首も強化。「ケガがなければやれる自信はある。まずはケガをしないようにやっていきたい」と言い切った。

今年も開幕戦(3月29日・ロッテ戦)のマウンドには自分がいると考える。「143試合のスタートなんで。まずはそこに照準を合わせて準備をする。やりたい気持ちは去年とかより強い」。この日は球団施設につくられた雪だるまの前で松井と一緒に写真に納まった。カメラマンがパシャリと写した次の瞬間、雪だるまに刺さっていたホウキを取りフルスイング。雪だるまを粉砕してニヤリとした表情に調整の順調さが表れていた。【千葉修宏】