今年もリリーフ役を担うことが決まっている楽天松井裕樹投手(23)が、実力で守護神の座を勝ち取ることを誓った。27日に自主トレを公開。「後ろ(守護神)をやるぞとは言われていない。主に外国人のハーマン、ブセニッツと争うと思うんですけど、まずしっかりキャンプの中で守護神という場所を勝ち取ることに集中したい」と意気込んだ。

今オフはより力を抜いた状態で強いボールが投げられるようにフォーム改造中。今まで突っ張っていた右足を、柔らかく曲げた状態で踏み出し、ボールをリリースする瞬間に膝を伸ばす使い方に変えた。松井は「(最初から)突っ張ってしまうと反動を受けるのでリリースの位置が安定しない。(リリースの瞬間に膝を伸ばすことで)左手が走り、腕を使うことなく強いボールが投げられる」と説明した。

ヒントをつかんだのは、先発した昨年10月4日の日本ハム戦。「最終回(6回)は自分の中で力を入れてなかったんですけど、その中で140キロ中盤が出た。110球を超えていたのに自分の納得のいくボールを投げられた。ああいうボールを続けて投げられるフォームを目指しています」という。

来年20年には東京五輪もある。侍ジャパン入りは「もちろんがっつり意識しています」という。「シーズンで良い結果を残すことがアピールにつながると思うので、しっかり抑えのポジションを勝ち取ってシーズンをまっとうできれば」と言葉に力を込めた。【千葉修宏】