西武内海哲也投手(36)が、限定呉越同舟キャンプで新天地に溶け込む。31日、春季キャンプ地の宮崎・南郷入り。

空港に降り立った内海は「ものすごく緊張しています。初めての場所ですし、施設も見たことがないので、今までとは全然違う心境ですね」。巨人時代と同じ宮崎でも、球場も雰囲気も何もかも違う。プロ16年目にして新天地での初キャンプに緊張感を漂わせた。

同じ境遇、心境の仲間がいる。同様に人的補償で巨人から移籍した広島長野が、同じ日南市でキャンプを張り「(長野と)メシに行きます。そこでいろいろ話したい」と再会を心待ちにする。ベテランの域に達した中で新たな環境に身を置き、意見交換をすることで、溶け込むためのアイデアが生まれるかもしれない。「そういう話ができれば励みにもなりますし」。ユニホームは違っても語り合えることはたくさんある。

もちろん、まずは自らチームに歩み寄る。「早く、自分の素を出せるようにしたい。まずはそこから」と、チーム内でのコミュニケーションを図る。早ければ初日からブルペン入りする可能性があり「しっかり体はつくってきた」と、グラウンド内外でフル回転していく。【栗田成芳】