西武はあきらめない-。具体的に見せた。武内夏暉投手(24)が7回、楽天のルーキー繁永に勝ち越し適時打を打たれた。マウンドにひざを突きかけた。

でもまだインプレーだ。得点は仕方ない。遊撃手の滝沢夏央内野手(22)は冷静だった。「アウトを取る」という野球の基本、守備の基本に忠実だった。

左翼岸からの返球を二塁後方で受けた。二塁ベースカバーの石井ではなく、一塁へ投げた。繁永がプロ初安打の喜びのあまり、オーバーランし両足立ちに近い状態だった。狙うは打者走者のタッチアウトだ。

「常に狙ってます。(一塁手の)ネビンともいつも話してて。ネビンもいつでも準備してる、って。それに繁永もプロ初ヒットっていうことで、ちょっとチャンスあるかなって」

繁永がプロ初安打だと、打った瞬間に分かるはずもない。そこも滝沢の並外れたセンスが光る。

「レフトの応援団の拡声器で『繁永選手、プロ初ヒットです』って聞こえたんで、あっと思って」

判定もリプレー検証の結果もセーフで、見事アウトだとしても結局は決勝打だった。しかし集中力も客観視も抜群だからこそのワンプレー。これが球宴に選手間投票される選手の力だ。【金子真仁】

【プロ野球スコア速報】はこちら>>