5年連続6度目の開幕投手を狙う阪神ランディ・メッセンジャー投手(37)が9日、今季初めてブルペンに入り、開幕投手に照準を定めた。

直球のみで48球。リズムよく投げ「たくさん準備する時間はある。自分で体の調子を整えて、いい状態でシーズンを迎えたい。(開幕で)投げたいという気持ちは、もちろんある」と力を込めた。

来日10年目。今季からは外国人選手登録を外れ、日本人選手扱いとなる大黒柱。日米通算100勝まで残り1勝としており、開幕戦での達成も期待される。だが、メッセンジャーはさらに先を見据える。現在NPB通算95勝をマークしており、目標とする「バッキー超え」まで、残り6勝だ。「最初に(日本に)来たときはこんなにできるとは思ってなかった。この10年は自分の中でも誇れる。自分的には(開幕から)6連勝してやろうという気持ちがある」とNPB通算101勝目を挙げ、目標とするバッキー氏の勝利数(NPB100勝)を上回ることを誓った。

ブルペン投球を見た矢野監督は「(開幕は)簡単には渡さんよ(笑い)。そんな簡単にランディとは言わんよ、俺は」と、あくまでも競争を示唆。だが、もちろんメッセンジャーも、開幕の座にライバルを寄せ付けないつもりだ。【真柴健】