【台北=亀山泰宏】楽天田中和基外野手(24)にアクシデントが発生した。台湾・ラミゴとの親善試合の6回。フェンス際への打球を追った際、芝の切れ目で足を滑らせたような形となり、右足首をひねった。

肩を借りて歩き始めた後、担架で運ばれて交代した。2日に帰国し、チームとともに仙台へ戻ってから検査を受ける予定。9、10日にメキシコと強化試合を行う侍ジャパンのメンバーにも選ばれていたが、安部井チーム統括本部長は「NPBには可能性として(出場は)難しいんじゃないかと伝えました」と明かした。

「1番右翼」で先発したこの日は、初回に右打席で初球を捉えて先頭打者本塁打。左打席での2本に続く実戦3発目をマークしたばかりだった。外野でしのぎを削るドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)が「楽天は田中さんがいなかったら勝てないと思う」と話すほど、昨季新人王の存在感は絶大。検査結果が出るまで不透明な部分もあることから、侍ジャパンは辞退することとなりそうだが、石井GMは「(8日からオープン戦が始まる)倉敷までには間に合うと思う」との見立てを示した。